Sony Style(ソニースタイル)

2007年01月20日

マスタリングとは?佐野元春、田中三一、前田康ニ対談

p1_photo01.jpg

佐野元春氏のサイト「moto..co.jp」にて、「マスタリングとは何か?」対談を見つけました。マスタリング界の巨匠たち+佐野元春ですから必読!

サウンド&レコーディングマガジンの國崎編集長をホストに、'80年代~'90年代の作品を多く手がけたマスタリングエンジニアである田中三一氏、そして2000年以降の作品と今回のリマスタリング盤を手がけた前田康ニ氏を迎え、元春との4者対談の模様を、全4回でお伝えしたい。

アナログレコードカッティング→CDマスタリング黎明期の話は、ポストCD=配信時代の高音質を考える手がかりになりそう。

エンジニアに限らず、人は技術や規格より長生き。変化の早い世の中ですからね。揉まれながらも順応して生き延びるのがかっこいいと思いました。「世界は音」で「耳こそすべて」。

Posted by reco at 19:49 | コメント (0)

2006年12月28日

松下のビクター株売却問題

松下電器産業は子会社の日本ビクターを売却する方針を固めた(ITmedia)。 売却先はケンウッドと伝えられていましたが、両社は、まだ何も決まっていないと、先の報道を否定しました(ITmedia)。とはいえ、ビクターの切り離しはかなり現実的。

中堅電機メーカー再編、なんて話には疎いんですけど、アナログレコード好きにはお馴染み過ぎる松下「Technics SL-1200シリーズ」とJVCマスタリング「小鐵 徹」。レコード録音をしていたからには、いろいろお世話になってます。現場から思うことは、これでアナログレコードを取り巻く環境はかなり苦しくなるだろうな、ということ。

名門AVブランドビクターJVCは、VHSで大成功しましたが光映像ディスク規格VHDはパイオニアのレーザーディスクに敗れ、そこからいまいちパッとしない感。とはいえ、いいスタジオにいいエンジニア、アナログレコードカッティングエンジニアとして世界的に有名な小鐵徹氏&スタジオ設備も現役!収益はともかく格が高い感じがイカしてます。ビジネス的には膨らまないけどね。だけど文化的には大いなる貢献。超有名マスタリングエンジニア田中三一氏を定年退職でばっさり切ったソニーとは対照的。

ビクターがVHDの工場を再利用しようと、数年前アナログレコードの製造(プレス)再開を試みたときも驚きました。本当に音楽が好きなのは分かるけど、何処まで本気なのか余裕があるのか勝算があったのか?

一方の松下、「2010年度に売上高10兆円、営業利益率10%」とたいそうな目標を掲げています日本を代表する巨大企業。SL-1200mkIIIは全世界で月8,000台ほど売れていたそうですが、松下的には小さい。そもそもTechnicsが小さいしさらにDJ市場なんて、ほぼ100%のシェアを持ってようが断然小さい。大きくなることも見込みづらいしね。

それでも、儲からないけれども、ひとつの文化を支えてきた皆様。大企業でそんな立ち位置にありながらモチベーションを保つというのは、とても大変なことですよ。そんな方々が危機に晒されます。これはもう間違いない。仕方がない。そうなったとき、JVCマスタリングは、SL-1200はどうなるんでしょう。

アナログレコードが無くなるのは寂しいよね。のんきに「アナログレコードはなくならない」と思いこんでいた私や皆さんは、こういう人たちに支えられていたことを、再認識しなければならない時期にさしかかっています。

Posted by reco at 23:23 | コメント (1)

2006年06月13日

自分の耳を測ってみる?

ヒトでは通常20Hzから、個人差があるが15000Hzないし20000Hz程度の音を音として感じることができ、この周波数帯域を可聴域という。(wikipedia)

この「可聴域」を測ってみませんか?
人間の耳生まれた時が一番高性能広域。年をとるごとに劣化縮小する一方なんです、ハードウェア的には。ゆえに、これから紹介するRawheaDさん作「耳年齢」で貴女が現在どれくらい聴こえているか、測ってみませんか。

やり方は以下(転載).


<前略>
まぁ、耳年齢というほど大げさなものではないが、OSX用のシェアウェア、Amadeus IIで作成したサイン波。スペクトル分析で倍音成分が含まれないことを確認してある。

まずは低いほうから聴いていき、高周波のピッチを確認。高くなればなるほどピッチが上がっていくので、それ以外の音はすべてデジタルノイズである。さぁ、あなたの耳年齢はいくつ?

14kHz
15kHz
16kHz
17kHz
18kHz
19kHz
20kHz
21kHz
22kHz

ちなみに私(実年齢33)は18kHzが限界ぎりぎり。深タン(3歳)は21kHzまで聴こえていた模様。

あと、ノートパソコンのしょぼいスピーカーなどでは全く聴こえないのが普通なので、ヘッドフォンを接続するか、外部スピーカーに接続して聴いてみよう。

RawheaDさんが、とあるSNSにアップした記事が元ネタ。転載許可ありがとうございました。

ところで30過ぎの僕や貴方に朗報♪脳で聴覚を処理する部分は、年を重ねるごとに強化するそうです。欠損した情報を脳みそと経験で補えるんです。サイン波単音でどの帯域まで聴こえるかと、耳の良し悪しはイコールではない。現実の音や音楽だったら脳みそで補完できるから、若者恐れるに足らず。脳は鍛えられるからね♪

とはいえやっぱり耳は大切にね。
僕はカッティングの師匠から、聴こえてるうちに経験を積み上げて勘を養うことと、ヘッドフォンや大音量で聴覚を浪費しないよう教わりました。

Posted by 酒井和郎 at 20:56 | コメント (15) | TrackBack (471)

2005年02月22日

レコード録音機「VMS 70」for SALE!

カッティングマシンVMS70
世界のプロフェッショナルスタンダード「GEORG NEUMANN VMS 70」カッティングマシンが売りに出てます。ミキサーとアンプが純正でないのが気になりますが、レース(カッティングマシン)は正真正銘の、ど定番。東洋化成もビクターの小鐵徹氏もコロムビアの宇野氏もこれ使ってます。気になるお値段は£20,000。VESTAX VRX-2000 の約2倍強。なにしろNEUMANNで、付属品もいろいろついててお徳かも。1セットいかがですか?

セッティングや、デモンストレーションは酒井和郎がお手伝いしますよ♪

Posted by reco at 12:36 | コメント (1) | TrackBack (431)

2005年02月04日

反ったレコードをなんとかしたい

ke ro様よりご質問いただきました。

反ったレコードを何とか普通にもどせないでしょうか?
反っているレベルは、普通に聴くには問題ないのですが、ミックスをする時に、反っているとBPMをあわせるのに苦労するのです。。。レコードをうまく送れないので、、、そのくらいのレベルの反りかたです。

反ったレコードの送り、気を使いますよね。直し方は過去記事にあるので、参考にしてください。

▼ 盤の反りを直すHigh-end Disk Flatter "ORB"
▼ レコードは何故反る?

盤に触らず、テーブルのふちや、センターピンを使ってピッチを合わせてみるのにも挑戦してみるといいかも。

Posted by reco at 00:08 | コメント (0) | TrackBack (397)

2005年02月03日

みなとみらいに東洋化成ジュークボックス

みなとみらい、パシフィコ横浜で2/2(水)-2/4(金)開催のテクニカルショウヨコハマ2005、ブース222に東洋化成オリジナルジュークボックス試作品が展示されてます。ちゃんと動作してました。
なかなか地味なコンベンションなので、ご近所の方はどうぞ。会期は明日まで。

ちなみに、東急ハンズ横浜店では12cm専用のジュークボックスを展示中。

 

Posted by 酒井和郎 at 12:14 | コメント (0) | TrackBack (61)

2005年01月31日

TBS噂の東京マガジンでレコード特集

事後報告ですみませんといいますか、偶然見てました「TBS噂の東京マガジン」で、東洋化成紹介されていました

石丸課長が笑いとりまくり。本人に電話したところ「バラエティを意識してって言われたから」なんて照れてましたが、いつもあんなかんじです、石丸課長。

東洋化成以外に、VESTAX TO THE COREやAudio Technicaも紹介されてました。

P.S.
東洋化成ウェブサイトリニューアルしました。

Posted by 酒井和郎 at 15:05 | コメント (0) | TrackBack (390)

2005年01月29日

ターンテーブルからノイズ

2005年初のご質問をいただきました。モチベーション上がります!

(ターンテーブルを)オーディオに接続してみようと思い、TechnicsのSL1200
MK-5(http://panasonic.co.jp/ism/sl1200/)を購入し、BOSEのCDプレーヤーPLS-1410(http://www.bose.co.jp/products/discontinued/pls1410.html) のPhono端子に接続したのですが、耳鳴りのようなピーっという音が鳴り続けてしまいます。

症状から察するに、アースが取れていない気がするのですが、その場合のノイズは「ピー」というより「ブーン」なのでちょっと心配。ダイレクトドライブのターンテーブルでは、アースを落とさなければハムノイズが発生することがあります。ひとまずアース線のつなぎ方を説明します。

gnd.jpgSL-1200mk5 から、赤白のRCAピンプラグだけでなく、先がスパナのような形状をした細いリード線が出ているはずです(未確認ですが、mk5Gだと端子に自分で取り付ける仕様かも)。これをアンプのGND端子または図の記号のついたところに接続してみてください。アンプにGNDがついていなければ、アース線が届く範囲の金属と接触させてみて、ノイズが消えるところがあればそこに固定してください。

ご質問いただきました泉様、これで解決しない場合もう一度メールください。ご質問ありがとうございました。RECO-PLAY.COMはアナログレコードに関するご質問大歓迎です。お気軽にメールくださいませ。

Posted by 酒井和郎 at 19:51 | コメント (1) | TrackBack (129)

2004年11月08日

「利便性と音質の戦い」SP v.s. LP

音楽配信メモの記事『なかなかの名言だと思う 「利便性と音質の戦いなんて、1955年に勝負がついてる」』。
2ちゃんねるにあった下記書き込みを題材にSME泰氏のインタビューを絡めてます。

音がいいだけでOKならSPはLPにならなかったしLPはCDにならなかった。

SPとLPの差は同じ音質で、一インチ当たりに刻める溝の数の差がLPの方が単純に倍近いというのが最大のメリットだしだから、SPで高音質化を狙おうとすることだってできた。ただ、そうすると利便性を著しく落とさなければならなかったので(高音質化を極めると片面一分くらいしか録音できない上に落とすと割れるので可搬性も低い)SPはLPに勝てなかった。

利便性と音質の戦いなんて、1955年に勝負がついてる。いまさら利便性の低いメディアに誘導できると思うこと自体どうかしてる。

うんうん。最強のレコード知識RECO-PLAY.COM的に注釈を加えますと、SPってのはシェラックという素材で10インチ(直径25cm)で78回転だったんです。で、シュラックに代わる理想の素材として塩化ビニールが出てきた。これだと成形の精度が著しく向上&S/N比が素晴らしく向上することから33.3rpmで十分な音質が得られました。ついでに12インチ(直径30cm)にして、長時間録音が可能になったわけ。しばらく後にGEORG NEUMANNが発明したVariable Pitchを併用すると25分以上録音可能になりました。Variable Pitchは横振幅の大きい低音の量を感知して、少ないところでは溝間を狭める機能。78rpmで塩ビにプレスすればもっといい音なのに、長時間録音を優先したって話ですね。

続いて津田さん@xtc.bzのインタビュー抜粋。

秦氏はいみじくも、大手メジャーにあってインディーズにないものは「限りなく高品質・高音質な音楽を提供すること」と「マーケティング力」と言った。現時点では確かにそうだろう。でも、高品質・高音質な音楽っていうパラダイム自体がもう既に変わりつつあるし、現状の会社規模でマーケティングに割ける予算と費用対効果がどれだけあるのかという疑問はある。
SMEからリリースされる楽曲にもインディーのFlowerStudioで録音されてるものがあったりして、しかも音良いいですからね。メジャーもインディーもProTools以降、ツールの差異は激減しました。アウトボードもレンタルできるし。プロクオリティのインディー層は、かなり分厚いですよ。マーケについても、すべてのアーティストにメジャーパワーが効いているかといえば確かに疑問。が、Amazon.co.jpのような一極集中店舗が力を持つと、怪しい構造が出来上がるかも。

Posted by reco at 01:52 | コメント (0) | TrackBack (541)

2004年10月17日

レコードの音溝実写動画「Longplayer」

http://freespace.virgin.net/mini.moke/frame1964.jpgレコードの音溝の中を1rpmで突き進む動画作品「Longplayer」のご紹介。詳細解説はこちら

モノラル音声なので、上下の運動はなし。スターウォーズ風立体感がすてき。33.3rpmでは速すぎるので1rpm(Round per Minutes)なのがまたすてき。アートです。この動画を33.3倍で再生すれば曲になるはず。
ところでこの溝はカッターヒートの付いていないカッターヘッドで削ったとのこと。市販されているレコードの溝はもっと滑らかです。業務用カッティングマシンで削ったステレオ溝の俯瞰画像by酒井和郎と見比べてみてください。Longplayerの俯瞰図とは滑らかさが違うでしょ?

Posted by reco at 02:23 | コメント (1) | TrackBack (81)

2004年10月09日

プロが助けられました個人ページ「レコードあれこれ」

久々にカッティング(アナログレコードの録音)をすることになりました。今回アウェイのスタジオを使用するので、初心に帰ってリファレンス資料をまとめていたところ、規格を確認する必要に迫られました。慌てずGoogleしてみたらなんともすてきなページを発見。

アナログレコード再生のページの「レコードあれこれ」。

調べたかったLP盤の規格についてはJIS,海外まとめてすっきり表にまとまっていて、助かりました。
線速度についてとてもナイスな数値表あり!「線速度-内周の音が悪いのはどうして?」「レコードの溝画像、外周と内周の違い」と併せてみれば、内周の音が悪い理由もばっちりわかるはず!

レコードの保存の仕方や、メンテナンスについても知識満載です。恐れ入りました。ここまで良くできていると、こちらで紹介されているレコードがとても気になるのです。

Posted by 酒井和郎 at 16:20 | コメント (0) | TrackBack (273)

2004年06月07日

ボーカルの高音だけ音が割れます

OTAI RECORD のようすけ管理人から、質問が転送されてきました。ようすけさんいつもありがとうございます。

今回も質問なのですが、僕は現在テクニクスのタンテSLー1200MK5を1台、ベスタクスのミキサーVMC-002を1台、針はConcorde Night Club Eという簡単な組み合わせでレコード鑑賞・プレイを楽しんでいます。
アンプ及びスピーカーは高音質でDVD対応のコンポ(パナソニック製)のAUX端子に接続し対応しています。

以上のような環境でセッティングしているのですが、音に問題がありまして…。レコード再生中、高音が“ジリジリ”と割れるような音(ノイズ)がするのです。高音と言ってもインストの曲などには一切問題がなくかなりの高音質で楽しめるのですが、ボーカルの高音(特に女性ボーカル)になるとボーカル部分だけ音が割れてしまうのです。
これはスピーカーやコンポの方に問題があるのでしょうか?普段このコンポでCDやMDを聴く時はこのような現象はなく、コンポ自体比較的新しいので何が問題なのか疑問です。

先程も言ったとおり、DVD対応のコンポという事でかなりの高音質なのですが、音割れしてしまうという事はやはりコンポのスピーカーの容量(?)が足りないのでしょうか?

お忙しい中お手数ですが、些細な事でも構いませんので改善に繋がるようなヒントがありましたらご教授よろしくお願いします。

他のソースでは問題ないのだから、ミキサー出力の時点ですでに割れてると見ましょう(一般的に、デジタルソースのほうが高出力です)。ではミキサー内部で歪んだのか、それとも針先か・・・経験を踏まえて結論から言いますと、針と溝の相性です。原因や対処法は、以下の過去記事をご参照ください。
サ行が濁る(歪む)のですが、どうしたらよいのでしょうか?
レコードの録音レベルはどう決めている?
線速度-内周の音が悪いのはどうして?

Posted by reco at 12:47 | コメント (1) | TrackBack (211)

2004年06月02日

中心の穴のずれ「偏心」

久々にご質問いただきました。ひゃっほう!

私は海外の昔のマイナーな盤とかよく買うのですが、そういうのってプレスが良くない事が多々あります。それで最近困っているのが、中心穴のズレです。

原理的にスピードに強弱がつくのでピッチが安定しなくなるのはわかります。(カートリッジの左右振幅が)1mm弱では気になる事はあまりないのですが、ストリングスやオルガン等「長い音?」はやはり影響を受けてしまうようです。。
何か良い対策(あるいは調整できるプレイヤー、私の機種は極シンプルなSL1200なので。。)はないのでしょうか?穴ズレの場合は削ってからパテで埋めてしまう人もいるようですが。。それだと、片面だけ溝がズレてる場合はどうしようもないですね。。
すいませんが、コラムにて御回答いただければ幸いです。
quemequem73


自己解決されてますね。中心の穴(スピンドルホール)を正しい位置にすれば解決。レコードを削ってでもそうするべき。これ以上のソリューションはありません。パテで埋めてしまうと裏面に対応できないので、ゆるゆるのままでいいと思います。スタビライザー乗せればなおよし。

偏心に関しては日本盤が優秀。海外盤ってなんで偏心多いんでしょうね。フォーミング(写真:スタムパーを成型する工程)の精度か、プレス機に取り付けるときにずれてるのか。いずれにしても、もったいない。

Posted by reco at 00:39 | コメント (0) | TrackBack (607)

2004年03月30日

ナイスな図説!「レコード録音の仕組み」

Google の「Personalized Web Search」を試してたら、見つけちゃいました vinylrecorder.comVestax VRX-2000 の向こうを張る、個人用カッティングマシン(レコード録音機)のサイト。
マシン自体も気になるのですが、これは改めてご紹介ということで、今日は同サイトの FAQ をオススメ!とくに VRX-2000 ユーザーにオススメ!

どうやって溝に音を記録するのか? (RECO-PLAY.COM編
なぜ一本溝でステレオ録音が出来るのか?
片面の録音時間はどれくらい? (RECO-PLAY.COM編
レコード録音の限界は?Auxtracker編

カッコ内は以前 RECO-PLAY.COM で掲載した解説へのリンク。どれもこれもうちの説明より分かりやすくて悔しい思いをしてます。それでも分からないことがあったらこのエントリーにコメントしてください。酒井が答えて面子を保ちます(笑)。

ちなみに Auxtracker ってのは酒井がやってた RECO-PLAY.COM の前身。

Posted by reco at 20:48 | コメント (0) | TrackBack (286)

2004年03月27日

盤の反りを直すHigh-end Disk Flatter "ORB"

簡単な作業でアナログディスクの「反り」を修正できる便利なツール“ORBハイエンドディスクフラッター”なる商品があるらしいです (via. tekstasy)。新開発STCS (Self Temperature Controlled Semiconductor) フィルムヒーターで均一に加熱しながら力を加え、レコード盤の反りや歪みを修正するツールだそうで。
渋い単機能ながら81,900円と結構イイお値段...そんなカネねえよ!というあなたには当サイト過去エントリで紹介している方法を試してみてはいかがでしょう?(あくまでも自己責任で)

Posted by HALO99 at 00:48 | コメント (7) | TrackBack (2354)

2004年03月05日

アナログ録音から CDDB データを取得可能なソフト

オンキョーが3月下旬に発売する「CarryOn Music ver.4.00 COM-400」は、アナログ録音データでも CDDB から楽曲データを取得可能。
アップデータのダウンロード販売のみで、価格は2,000円。「CarryOn Music ver.3.50 COM-350RP」「同COM-350」と、「CarryOn Master ver.3.70」ユーザーが対象。(via.ITmediaニュース)

こういうのは嬉しいですね。アナログ盤を取り込むのってただでさえ面倒で、つい slsk しちゃうんですけど、これならいいかも。

蛇足&今はどうか分かりませんが、オンキョーの社長は運転手付きプリウスご愛用とのこと。かっこいい!

Posted by reco at 12:30 | コメント (0) | TrackBack (8)

2004年02月26日

レコードの録音レベルはどう決めている?

レコードによってレベルが大きく違うのはどうして?音の大きいレコードに揃えてくれればいいのに・・・と思いますか?レコードへの録音レベルは、以下の3条件によって上下します。

1. 尺(収録時間)
2. 特定周波数域での歪み
3. 内周歪み

1. 尺
一面に収録する分数が長いとき、限られた盤面に最後まで納めるためには溝幅および溝と溝の間隔を小さくする必要があります。このために、レベルを下げる=溝の振幅が小さくなる(また、振幅が小さいので溝幅が狭くても針飛びしづらい)ことがあります。レベルに影響しない尺の目安は30cm33rpm で8分~12分、45rpm で6分~8分程度です。これはあくまでレベルを最重要視した場合。これ以上入れてもレベルは下がりますが、音質上著しく不利になる、というわけではありません。また、マスターによっては「2. 特定の周波数域での歪み」の方が厳しい場合があります。17cm に関しては推奨33rpm=5分、45rpm=3分程ですが、後述する「3. 内周歪み」の縛りの方が厳しいことが多々あります。

2. 特定周波数域での歪み
レコードの特性として5kHz~6kHz の音やそれより高域は、大変歪みやすい傾向があります。CD用マスターなど、この帯域を強調したミックスが為された曲では、歪みを回避するためにレベルを下げざるを得ないことがあります。曲によってはレベルを優先し、EQ 処理で解決/軽減することもあります。また、この帯域は後述する「3. 内周歪み」が起こりやすくもあります。この帯域、下手に落とすと音の抜けや艶が無くなるので難しいところ。

経験上、200~320Hzあたりとその倍400~700Hzで調整すると、高域を落とさずにくっきりすっきり歪みを軽減できる場合があります。

3. 内周歪み
レコードは内周に行くほど線速度が遅くなるため、ハイ落ちおよび歪み、上記2.の帯域の歪みが起きやすくなります。特に17cmレコードの場合、スタート地点からしてかなり内側ですからこの影響がバカになりません。前半は大音量でカッコよくても曲の後半、大サビで歪んだら台無し。というわけで、カッティングマンはこの点もチェックしてます。

以上の3要素をチェックしつつ、問題の起きにくい範囲内で、出来るだけ大きく収録しようと日々精進。最後に、歪むような設定で切ってしまったモノから歪みを取り除くことは出来ませんが、レベルが低いモノはGAIN/TRIMや、アンプのボリュームで持ち上げることが出来ます。過ぎたるは及ばざるが如し…どころではない、と。ちなみに、録音レベル、S/N比においてアナログレコードがCDに勝ることはまずあり得ません。
参照リンク:
PRODUCING GREAT SOUNDING PHONOGRAPH RECORDS
or, Why Records Don't Always Sound Like the Master Tape BY: KEVIN GRAY 5/3/97
英語がかったるいときにはNifty 翻訳経由で。

[初出2002.05.20のコラムを加筆訂正]
質問大歓迎です。Comment欄に書き込むか、メールをください。

Posted by reco at 19:27 | コメント (0)

2004年02月22日

レコードは何故反る?

忘れた頃に、出会いがちな反ったレコード。どうして反る?

1. 熱
プレス直後のレコードは熱を持っています。これが結構冷めないモノで、一日くらいは重しを乗せて冷やしておかないとこれが原因で反ります。同タイトルのレコードが全部同じように反っていたら、それは暖かいウチに箱詰めしたのが原因かも。

もちろん高温な場所(春先の車中、秋口、日の当たる室内でも)に置いておくと、熱と自重で反ります。 輸送中に反ったであろう輸入盤も良く見かけますね。

2. レーベル紙の引っ張り
レコードレーベルってどうやっても剥がれませんよね。プレス時に溶けた塩ビが紙目に食い込んでいるためです。で、紙は湿気その他で延び縮みします。その力により塩ビを引っ張るために反ることがあります。これは、AB面の紙目を揃えることで軽減されます。これがなっていないと、プロペラ状のソリが出ることがあります。

反ってしまったモノは、厚いガラスなど平らで丈夫なモノで挟んで、重しを乗せて直します。暖かいほど直りは早くなりますが、リスクも急上昇。例えばホットカーペットの上にガラス‐レコード‐ガラス‐重しをしてみたり。完全に冷めるまで挟みっぱなしにしてくださいね。冷ましすぎることはないので1日待つくらいが安心。以上、自己責任でお願いしますよ。

[初出2002.05.16のコラムを加筆訂正]

Posted by reco at 11:21 | コメント (0) | TrackBack (685)

2004年02月13日

レコードの溝画像、外周と内周の違い

outside.jpginside.jpg

線速度-内周の音が悪いのはどうして?の説明を補足する画像です(提供:酒井和郎、以下の文章も)。


同条件で出力したサイン波を直径27.5cm(画像OUTSIDE)のところと、直径13cm(画像INSIDE) にカッティングし、それぞれの溝を200倍マイクロスコープで覗いた画像です。OUTSIDEではきれいに描かれていた 5kHz が、INSIDE では相当いびつになっているのがわかると思いますがいかがですか?ちなみに溝幅は60μm(=60/1000mm)ほど。髪の毛ほどの太さです。

Posted by reco at 19:25 | コメント (0) | TrackBack (15)

2004年02月12日

線速度-内周の音が悪いのはどうして?

片面びっちりに収録されてるレコードを持っていたら、曲の頭と終わり近くを聴き比べてみてください。外側のほうがいい音してませんか?これは線速度が変化するのが原因。

線速度とはこの場合、針が溝をトレースする際の速度をいいます(実際は溝が回ってくる)。30cm(12inch) のレコードの最外周は直径291mm、最内周は直径115.2mm(JIS規格による)。最外周における一回転の距離は直径x3.14で913.7mm、内周一回転は361.7mm。一回転に要する時間は一定で33rpmで約1.8秒(=60÷33.3)。

同じ1.8秒を記録するのに外周では91cmも使えるのに内周では僅か36cmとなるわけです。デジタルに例えるならば48kHzで録りはじめたのに、最後には22kHzに落ちている、というかんじ。

高音域の音溝は細かい振動として溝に記録しますが、内周に行くほど盤の進みが遅くなるので、溝が詰まってきて正確な形が描けなくなります。これがハイ落ちや歪みの原因。

エジソンはこれを嫌って、線速度が一定な円筒形の蝋管を記録媒体に選びましたが、大量生産&保管が容易な点でベルリナー式円盤形が勝っていたわけ。この辺の話はこばやしゆたかさんの記事@IT Mediaにもあります。

全体のレベルを下げることで、ハイだけ落ちていくアンバランスはある程度改善出来ますが、最内周には激しい曲は入れない方が無難です。昔のアルバムを思い出してみて下さい。各面最後の曲はメロウでしょ?

[初出2002.05.19のコラムを加筆訂正]

2004.02.13追記 説明を補足する画像をアップしました→「レコードの溝画像、外周と内周の違い」併せてご覧いただくことをお勧めします。

Posted by reco at 23:22 | コメント (0) | TrackBack (223)

著作権の未来はどこにある?

IT Media 記事です。なんでもスピーカーから出る音にまで有効なコピープロテクトなんてものが発表されたそうで、そんな話題を肴に、著作権どこまでやるの?考察。

ここでは著作権云々には触れずにうわさのコピープロテクトについて。(CNETにも記事)

これは再生音の中に特殊な音を入れることによって、人間の聴覚では聴き取ることができないが録音機材やサンプリングにエラーを起こさせる技術であるという。これらの信号はオリジナル波形の中に埋め込まれ、通常に聴く分には何も問題を与えないという。

ええとですね。エンジニアやDTMマニアさんならわかると思うんですが、ある帯域をいじったら当然ほかの帯域にも影響します。例えば 230Hz を下げると 4kHz 周辺が上がります。特定の楽器をいじるときにもずばりの帯域じゃ具合悪いから整数倍で、とかよくやるでしょ?つまり混ぜものしたら、それ自体聴こえなくても間違いなく可聴域に影響するって話。スピーカーの出音に有効ってことはスピーカーは忠実に動いてるんですよ。40kHz突っ込んだら、コーンは1秒間に4万サイクル振動するんですってば。それが微弱であれなんだか嫌なかんじでしょ?
かわいいあの子が歌ってるとき、実はリモコンバイブ仕込んであってブルブルなんですよ、みたいなシチュエーションなら許せるつーか萌え萌えですけど♪

バイブといえば、こんな新製品ありますよヽ(´ー`)ノ・・・じゃなくて、聴こえないんだからいいじゃんってのは失礼千万、心身に悪そうだと思いました。

Posted by 酒井和郎 at 12:52 | コメント (0) | TrackBack (349)
メインページに戻る
カテゴリ一覧
レコード知識/Q&A
ポスト CD 世代
DJツール/DTM
PC関連/インターネット
携帯製品(プレイヤー)
AV製品
アーティスト/人/作品
パーティー/イベント情報
その他

常駐コンテンツ
レコード知識/Q&A
多スレッド掲示板ガイド
リンク(更新順)
レコードリンク集
RECO-PLAY.COMについて
MemoPad (BBS)
特集ページ
オンラインDVDレンタル比較
DJ KENTAROのネタ仕込み独占動画
HIFANA独占動画@タイフェスタ03

アナログレコードとDJと音楽配信 Deep Link Permitted.
All rights reserved.