「若者はステレオなんて買わない。iPodBOSEのスピーカーを買うんだ」-Steve JobsApple Store(Japan)

2004年11月08日

「利便性と音質の戦い」SP v.s. LP

音楽配信メモの記事『なかなかの名言だと思う 「利便性と音質の戦いなんて、1955年に勝負がついてる」』。
2ちゃんねるにあった下記書き込みを題材にSME泰氏のインタビューを絡めてます。

音がいいだけでOKならSPはLPにならなかったしLPはCDにならなかった。

SPとLPの差は同じ音質で、一インチ当たりに刻める溝の数の差がLPの方が単純に倍近いというのが最大のメリットだしだから、SPで高音質化を狙おうとすることだってできた。ただ、そうすると利便性を著しく落とさなければならなかったので(高音質化を極めると片面一分くらいしか録音できない上に落とすと割れるので可搬性も低い)SPはLPに勝てなかった。

利便性と音質の戦いなんて、1955年に勝負がついてる。いまさら利便性の低いメディアに誘導できると思うこと自体どうかしてる。

うんうん。最強のレコード知識RECO-PLAY.COM的に注釈を加えますと、SPってのはシェラックという素材で10インチ(直径25cm)で78回転だったんです。で、シュラックに代わる理想の素材として塩化ビニールが出てきた。これだと成形の精度が著しく向上&S/N比が素晴らしく向上することから33.3rpmで十分な音質が得られました。ついでに12インチ(直径30cm)にして、長時間録音が可能になったわけ。しばらく後にGEORG NEUMANNが発明したVariable Pitchを併用すると25分以上録音可能になりました。Variable Pitchは横振幅の大きい低音の量を感知して、少ないところでは溝間を狭める機能。78rpmで塩ビにプレスすればもっといい音なのに、長時間録音を優先したって話ですね。

続いて津田さん@xtc.bzのインタビュー抜粋。

秦氏はいみじくも、大手メジャーにあってインディーズにないものは「限りなく高品質・高音質な音楽を提供すること」と「マーケティング力」と言った。現時点では確かにそうだろう。でも、高品質・高音質な音楽っていうパラダイム自体がもう既に変わりつつあるし、現状の会社規模でマーケティングに割ける予算と費用対効果がどれだけあるのかという疑問はある。
SMEからリリースされる楽曲にもインディーのFlowerStudioで録音されてるものがあったりして、しかも音良いいですからね。メジャーもインディーもProTools以降、ツールの差異は激減しました。アウトボードもレンタルできるし。プロクオリティのインディー層は、かなり分厚いですよ。マーケについても、すべてのアーティストにメジャーパワーが効いているかといえば確かに疑問。が、Amazon.co.jpのような一極集中店舗が力を持つと、怪しい構造が出来上がるかも。

Posted by reco at 2004年11月08日 01:52 | TrackBack
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