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2004年02月26日

レコードの録音レベルはどう決めている?

レコードによってレベルが大きく違うのはどうして?音の大きいレコードに揃えてくれればいいのに・・・と思いますか?レコードへの録音レベルは、以下の3条件によって上下します。

1. 尺(収録時間)
2. 特定周波数域での歪み
3. 内周歪み

1. 尺
一面に収録する分数が長いとき、限られた盤面に最後まで納めるためには溝幅および溝と溝の間隔を小さくする必要があります。このために、レベルを下げる=溝の振幅が小さくなる(また、振幅が小さいので溝幅が狭くても針飛びしづらい)ことがあります。レベルに影響しない尺の目安は30cm33rpm で8分~12分、45rpm で6分~8分程度です。これはあくまでレベルを最重要視した場合。これ以上入れてもレベルは下がりますが、音質上著しく不利になる、というわけではありません。また、マスターによっては「2. 特定の周波数域での歪み」の方が厳しい場合があります。17cm に関しては推奨33rpm=5分、45rpm=3分程ですが、後述する「3. 内周歪み」の縛りの方が厳しいことが多々あります。

2. 特定周波数域での歪み
レコードの特性として5kHz~6kHz の音やそれより高域は、大変歪みやすい傾向があります。CD用マスターなど、この帯域を強調したミックスが為された曲では、歪みを回避するためにレベルを下げざるを得ないことがあります。曲によってはレベルを優先し、EQ 処理で解決/軽減することもあります。また、この帯域は後述する「3. 内周歪み」が起こりやすくもあります。この帯域、下手に落とすと音の抜けや艶が無くなるので難しいところ。

経験上、200~320Hzあたりとその倍400~700Hzで調整すると、高域を落とさずにくっきりすっきり歪みを軽減できる場合があります。

3. 内周歪み
レコードは内周に行くほど線速度が遅くなるため、ハイ落ちおよび歪み、上記2.の帯域の歪みが起きやすくなります。特に17cmレコードの場合、スタート地点からしてかなり内側ですからこの影響がバカになりません。前半は大音量でカッコよくても曲の後半、大サビで歪んだら台無し。というわけで、カッティングマンはこの点もチェックしてます。

以上の3要素をチェックしつつ、問題の起きにくい範囲内で、出来るだけ大きく収録しようと日々精進。最後に、歪むような設定で切ってしまったモノから歪みを取り除くことは出来ませんが、レベルが低いモノはGAIN/TRIMや、アンプのボリュームで持ち上げることが出来ます。過ぎたるは及ばざるが如し…どころではない、と。ちなみに、録音レベル、S/N比においてアナログレコードがCDに勝ることはまずあり得ません。
参照リンク:
PRODUCING GREAT SOUNDING PHONOGRAPH RECORDS
or, Why Records Don't Always Sound Like the Master Tape BY: KEVIN GRAY 5/3/97
英語がかったるいときにはNifty 翻訳経由で。

[初出2002.05.20のコラムを加筆訂正]
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Posted by reco at 2004年02月26日 19:27
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